★大黒柱★

厨子

2013年02月12日 09:02


「大黒柱」

一家の大黒柱という意味ではありません。

先日、上棟したお家には、最近では珍しい材料が

使われていました。


まだ、私が若かりし頃、そう、20数年前くらい

なら、家を建てるとなれば、こういった木材は

すべて棟梁が一本一本墨をつけて、ノミやカンナを

使って、手刻みで加工していたんですが、今や、

すべての材料が工場でのプレカットというコンピューター

でのカットされた材料になってしまいました。


というのも、昔の田舎の家であれば、屋根の棟木には

地松の丸太が使われていて、そこに上棟日や施主様の名前、

棟梁の名前なんかが書かれていました。


そして、壁には、竹を編んで、そこに土壁を塗って、

その上から聚楽などの仕上げ材を塗って、ほとんどの

柱が化粧で見えた状態の家が多かったです。


でも、最近では、柱や梁材に無垢材を使わなくなり、

すべてが集成材に・・・。


これは、家を建てる人の影響でもあります。


というのも、どうしても無垢材を柱などに使うと、

いくら乾燥したヒノキの柱を使ったとしても、

多少の伸縮乾燥は避けられません。


柱と壁の間に隙間が空いてきたり、ひび割れなどが

起こってしまいます。


昔の家で、よく隙間風がどこからか入ってきていたのを

思い出してください。


そういった現象が起きてしまうんです。


だから、最近の家はだんだんと気密性が高くなり、

家じゅうの隙間を少しでも少なく作るような材料や

工法に変わってきました。


冷暖房の効率が良くなり、家が快適になっていくことは

いいことだとは思いますが、その分、そこで暮らす人の

自然の免疫というか、抵抗力が落ちてきているようにも

感じます。


省エネ、ゼロエネなどがこれからはさらに加速されることでしょう。


住む人にとっては、断熱性を高めたり、気密性を高めたり

することで、当然、光熱費は抑えられます。


このお家も例外なく、ほとんどが集成材を使って、

外壁の下地には耐震の材料を張り、気密性のある

家になるのですが、一つだけ違う材料が使ってあります。


一本だけ、ものすごく太くて、何やら養生のため

紙が巻いてあります。


そう、大黒柱です。






ほかの柱は仕上がってしまえば見えなくなってしまいますが、

この大黒柱だけは、そのまま化粧として見えてくる柱です。


なぜ、このような大黒柱を使ったのか?


実は、このお家のお施主様は、昨年の年末に

お子様が誕生になられました。


写真の後ろの見えているお家はご両親の家なんですが、

ご両親ともども、どうしても子供の新居での成長を

何かに残していきたいと・・・。


そこで、この大黒柱に、子供の成長をいっぱい刻みこんで

故郷となるような思い出を作りたいと思われました。


恐らく、毎月なのか、毎年なのか、この柱に

一本一本、子供の成長に合わせて、線が入っていくことでしょう。


天井までは2M50cmあるので、それ以上に大きくなれば

もう刻むことはできませんが・・・(笑)


そういや、うちにも、リビングの壁に、伸長を測る数字が

書いた紙が貼ってあります。


紙なら剥がせますが、この柱に刻まれた思い出は、

ずっと子供の心の中にまで残ることでしょうね。



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